クオリティ・オブ・ライフと社会
クオリティ・オブ・ライフという言葉があちらこちらで取り上げられるようになってきています。クオリティ・オブ・ライフとは、言ってみれば一人ひとりの人生の質や内容について考え、人がどれだけ自分らしく生きているかを示す尺度として理解されています。そもそも、どのようなことに価値を見出して、どのように生きていくかということは、それぞれ個人が考えるべきことであり、決して他人に強要されたりするものではありません。いかに自分らしく生きることができるかが、カギとなっているのです。
近頃では、ワークライフバランスという言葉も盛んに取り上げられ、仕事とプライベートの充実が声高に叫ばれています。このことについては、高齢化社会の進行に危機感を募らせる政府の思惑が色濃く反映されており、女性の社会進出という言葉とは裏腹に、女性に結婚や出産に前向きになってほしいという意思が表れています。その環境づくりとして、男性も早く自宅に帰り、家事や育児、介護に携わるべきという状況を作ろうとしているのではないでしょうか。政府にとっても、生産労働人口の減少という事態を重く受け止めており、ありとあらゆる手段を講じようとしているようです。そんな中において、特に若い女性の動向に注目が集まっています。景気改善傾向が鮮明になってきている日本経済を持続させていくためにも、若手の育成はどうしても欠かせない部分になるのでしょう。今後においても、目が離せない状況が続きます。